つわりのこと

 こんにちは。

 今回は、ちゃんにい妻です。現在、出産を控えた休暇中です。ハマっているものは韓ドラです。

 

 育児について思うことを書いていこうという趣旨でスタートしたこのブログですが、未だ育児がスタートしていない今、妊娠期間中を思い返すとやはり一番の思い出は「つわり」だったので、今日はそのことについて書こうと思います。

 

 つわりにも大小あると思いますが、私の症状としては、「朝、目が覚めた瞬間から(実際吐くまではいかないが)二日酔いと車酔いが同時に来たような嘔吐を催す感じ、それから来る身体全体の倦怠感」でした。朝からそんな状態なのに、バス通勤だったため、毎朝バスで更にもう一段階悪化する、という具合でした。乗車中は常にハンカチで口元を抑え、降りて職場に着いてからも、始業までベンチで呼吸を落ち着けてから部屋に入る、という毎日でした。

 

 つわりの何が一番辛いって、身体の辛さとそれを周りに説明しづらいこと、終了時期が予測不可能なこと、そのうえで、仕事との両立の仕方を考えないといけない所、だと思います。つわりの症状は人によってまちまちです。入院するような重いつわりでない限り、診断書も出ないので自分のその日の症状を自分で申告するしか、周りに理解と協力を求める方法がありません。いっそドクターストップがでて強制的に退場という方が楽だった。しかも、それがいつまで続くか分からないという辛さもあります。

 今すぐにでも帰りたいけど、明日も仕事に来れないかもしれないことを考えると今日ここまでやっとかなきゃいけないという線引きを、朦朧とした頭で毎日考えながら仕事をすることになります。私がどのくらい辛いかは私にしか分からないので、「もう無理」の範囲を自分で判断しないといけません。しかもこのつわりがいつまで続くか分からないので、いつまで頭下げながら途中退社しなければいけないのか、いつ先輩に「いつまで甘えてんの。」と言われるか、そんなプレッシャーもありました。

 そうなると、精神の方も参ってきます。これまで自分の仕事に100パーセントの力をもって臨めていたけれど、突然それができなくなるストレス、そしてそんな状態がいつまで続くか分からないという不安は、「つわりごときでこんなにやられていて、今後、出産や子育てやっていけるの?!」という更なる不安を呼びます。あっけなく、ダークサイドに落ちました。当時単身赴任中だった夫に、泣きながら電話したのを覚えています。

 

 と、辛かった当時の気持ちを吐き出し始めるときりがないので、この辺にします。それでも何とかかんとかその日を凌いで数週間、あっけないくらいあっさり、つわりは終わりました。

 

 そんな日々から学んだことは、つわりとは戦うものではない、ということ。何かで読んだか人から聞いたか忘れましたが、「つわりは、赤ちゃんがお母さんに休めと言っているサインなんだ。」という言葉には、わりと救われた気がします。抗うのではなく、しょうがないこととして受け止めようと思えました。

 それでも、当時辛かったこと、こんなに辛いなんて聞いてなかった!と理不尽に思ったことは忘れないようにしたいと思っています。つわりくらい堪えながら仕事できて一人前よ、みたいなことはつわりで苦しむ後輩には言いたくない、むしろ「後はやっとくから、何も考えずに帰りな!」と真っ先に言える先輩でありたいと思っています。

 

 自分で書いていて、つわりについてこんなにも言いたいことがあったなんて、意外でした(笑)書き切ってみて、ようやく、当時の辛かった気持ちとか記憶が、成仏できたような気がします。